【感想】ビューティフル・デイ(2018年)

【感想】ビューティフル・デイ(2018年)

ビューティフル・デイ

ポスター画像

あらすじ

トラウマを抱え、暴力を恐れない元軍人のジョー。年老いた母と暮らす彼は、行方不明の少女たちを捜し出す報酬で生計を立てていた。そんな彼のもとに、政治家の娘ニーナを捜してほしいとの依頼が舞い込む。しかし見つけ出したニーナは、怯える様子もなく人形のように感情を失っていた。やがてニーナはジョーの目の前で再びさらわれてしまい……。(映画.comから)

スタッフ・キャスト

監督 リン・ラムジー
製作 パスカル・コーシュトゥー、ローザ・アッタブ、ジェームズ・ウィルソン、レベッカ・オブライエン

キャスト
ホアキン・フェニックス:ジョー
ジュディス・ロバーツ:ジョーの母
エカテリーナ・サムソノフ:ニーナ
ジョン・ドーマン:ジョン・マクリアリー
アレックス・マネット:ヴォット議員

予告編

感想

毎月1日は映画の日で料金が安い!ということで、仕事終わりになんばパークスシネマに駆け込んで、6月1日公開の本作を鑑賞してきました。結局レイトショーなので、金銭的なお得感はあまりなかったのだけれど。。。同日公開の「レディ・バード」とどっちを観るか悩んだけれど、暴力的な気分(?)だったので、こちらに決定!想像してたのとは結構違ったけど最高でしたよ。

ラムジー監督の前作「少年は残酷な弓を射る」については未見ながら、そのうち観たいリストにはずっと入っていて。今作については、予告編の不穏な空気感にやられて、劇場で観るのは早い段階から決めてました。何より、おっさんと少女ものって鉄板じゃないですか。さらに主演がホアキンだし、これは間違いないなと。

実際に観てみると、あらゆる点で予想の斜め上をいく作品でした。予告編から最高だった不穏な音楽(「Radiohead」のジョニー・グリーンウッドが作曲!)については、作中での使い方も最高。ただ、ストーリーはこちらが勝手にイメージしてたのとは全然違う方向に進んでしまって、かなり内省的な内容。ジョー(ホアキン・フェニックス)がニーナ(エカテリーナ・サムソノフ)を救うために暴れる感じかと思ってたら、もっと心情に重きを置いてる感じ。エンタメ的なアクションシーンとかもほとんどない。というか、あってもあまり直接的に描写されない。流血とかの描写は多いんだけど。

その上、心情がメインなのにもかかわらず、観客にわかりやすく情報が与えられないので、少ないセリフや映像から能動的に拾い上げるしかない。ジョーの幼少期の虐待とか、軍人時代のトラウマとかフラッシュバックで描かれるだけで、バックグラウンドの説明とかは全くない。気を抜いて見ていると、よくわからないことになる人も多いはず。決して情報量の多い映像ではないのだけれど、情報が凝縮された映像というか。その辺からも人を選ぶ作品であるのは間違いないんだけど、個人的には、観客を信頼した作りというか、馬鹿にされてないように感じて、逆に好印象だったりする。

評価

管理人の評価:★★★★☆(4.5/5.0)

映像からどこまで読み取れるかが問われる作品。親切すぎる映画に、逆に不信感を覚えてしまう自分のような人間にはドンピシャ。たぶん、理解できない人から”意味がわからない”とか叩かれるんだろうけど、間違いなく傑作。自分の感性を信頼してるのなら観てみるよろし。

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