【感想】スターリンの葬送狂騒曲(2018年)

映画感想

スターリンの葬送狂騒曲(原題:The Death of Stalin)

ポスター画像

あらすじ

粛清という恐怖で国を支配していた絶対的独裁者スターリンが急死した。厳かな国葬が執り行われる一方、その裏では次期最高権力者の座を狙う側近たちが熾烈な争いを繰り広げる。(映画.comから)

スタッフ・キャスト

スタッフ
監督 アーマンド・イアヌッチ
製作 ヤン・ゼヌーローラン・ゼトゥンヌ
製作総指揮 ケビン・ローダー
原作 ファビアン・ニュリ
脚本 アーマンド・イアヌッチ、デビッド・シュナイダー、イアン・マーティン、ピーター・フェローズ
撮影 ザック・ニコルソン
美術 クリスティーナ・カサリ
衣装 スージー・ハーマン
編集 ピーター・ランバート
音楽 クリストファー・ウィリス

キャスト
スティーブ・ブシェーミ:フルシチョフ
サイモン・ラッセル・ビール:ベリヤ
ジェフリー・タンバー:マレンコフ
マイケル・ペイリン:モロトフ
ポール・ホワイトハウス:ミコヤン
ジェイソン・アイザックス:ジューコフ
アンドレア・ライズボロー:スヴェトラーナ
ルパート・フレンド:ワシーリー
パディ・コンシダイン:アンドレーエフ
オルガ・キュリレンコ:マリヤ
アドリアン・マクローリン:スターリン
ダーモット・クロウリー:カガノービチ
ポール・チャヒディ:ブルガーニン

予告編

感想・レビュー

メインキャストとして出演しているスティーブ・ブシェーミを久しぶりに見たかったのに加えて、ブラックすぎてロシアで上映禁止になったとの話題性もあり、事前に少しだけ歴史を勉強した上でなんばパークスシネマで鑑賞してきました。スターリンを題材にしてるせいか、心なしかご年配の方がいつもより多めの気がしましたよ。

スターリン絡みの人物についてはあまり詳しくなかったのですが、後継者争いでフルシチョフが勝つことくらいはなんとなくわかってて。周辺の人物についても少しくらいは把握していたほうが理解が早いかなと思って予習したものの、作品を見た感じだと、ある程度の理解力があれば予習しなくても全然大丈夫そうな印象。というのも、登場人物のキャラクターが立ちまくってるので人物が把握しやすく、主要人物もそれほど多くないので、思いの外わかりやすかったです。

内容はコメディ色はあるんですが、シリアスな場面だったり、ブラックすぎて笑っていいのかわからないところも多めで、結構人を選ぶ感じ。自分は非常にモラルの低い人間なので全然気にならないんだけど、人が死んだり殺されたりする場面があるとそれだけで笑えないっていうような人はキツイかも。上映中に笑ってたのは、自分と同様にモラルの低そうな男性が多かったような。。。

ストーリーに関しては、こんな狂気の内容でも一応実話がベースなので大筋は決まってるんですが、秘密警察のベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール)がラストに退場してくれてのが個人的には嬉しかったり。主要人物は全員ゲスなんだけど、レ◯プ野郎だけは許しちゃダメだと思うのです。スターリンの圧力もあるので、ある程度の暴挙は立場上仕方なかった部分もあると思うのですが、権力を利用したレ◯プについては擁護のしようがないですし。

そもそも、スティーブ・ブシェーミが好きというのもあって終始フルシチョフを応援してたのですが、陸軍長のジューコフ(ジェイソン・アイザックス)を味方につけたときの頼もしさが物凄くて、それだけで「この勝負、勝ったな。。。」みたいな感じに。やっぱり叩き上げっぽい軍人を味方につけると強いね。

評価

管理人の評価:★★★☆(3.5/5.0)

政権を皮肉ってるようなブラックコメディってあまり笑えないイメージだったんだけど、この映画に関してはすごい面白かった。シリアスな場面での不謹慎な笑いというのもあってか、わざとらしさがないというか。会議での多数決シーンとか、モロトフの妻がいるのに気づかず暴言を吐きまくるというコントみたいで超ベタなシーンも、あの個性派キャストにやられると笑うしかない。

コメント

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