【感想】Snail Mail「Lush」(2018年)

音楽感想

Snail Mail「Lush」

感想・レビュー

YouTubeでサッカー・マミー(Soccer Mommy)の「Cool」のPVを執拗に見る自分に、おすすめ動画としてピックアップされたのがスネイル・メイル(Snail Mail)。知らねえ名前だなどと思いながらも女性SSWに弱いということもあり、一応クリックして聴いてみると、これが好みにドンピシャの音楽だったという。

まず聴いて欲しいのが先行で公開されていた「Pristine」。これは現時点での代表曲といって差し支えないように思う。また、もしイントロのギターフレーズからソニック・ユース(Sonic Youth)を思い浮かべて興奮を覚えたのであれば、このアルバムはきっとその期待に答えてくれるだろうと思う。熱心なロックリスナーはこのアルバムを聴き終えたとき、不貞腐れたような表情で少しぶっきら棒に歌う彼女スネイル・メイルことリンジー・ジョーダンこそが、オルタナティブ・ロック界の救世主になる逸材だと直感するはずだ。

続いて公開された「Heat Wave」では間奏でネルス・クライン風のギターを、「Let’s Find an Out」では繊細なアルペジオと演奏の幅も広く、ギターの実力も確かなことが伺える。これ以外の曲も、アルバムを通して派手さはないが地に足の着いた穏やかなギターロックで、若さに似合わぬ落ち着きっぷり。

ここ最近、女性SSWが目覚ましい活躍を見せているが、彼女のようにソングライティングに重きを置いた正統派ギターロックというのは意外と思いつかない。「いい曲」に「いい歌」というのが最も大事だと思う人間にとって、スネイル・メイルはまさに直球ど真ん中。アイデア勝負で小手先の曲作りじゃないので、今後もいい曲を量産してくれるはず。しかも、まだまだ伸び代を感じてしまうのはなぜだろう。きっと孫悟飯くらいのポテンシャルを秘めているに違いない。

管理人の評価:★★★★☆(4.5/5.0)

直球ど真ん中の名盤。その上、「次のアルバムはもっと素晴らしいだろう」という根拠のない確信を持ってしまうような不思議なアルバム。可能性の怪物。

ちなみに、10月に初来日するので死んでも行くべし。東京だけじゃなくて、大阪にも来てくれるのはマジで助かる。自分はもちろんチケット取りました。この流れでサッカー・マミーも来日してくれないかしら。

収録曲PV

Pristine

 Heat Wave

Let’s Find an Out

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コメント

  1. g they より:

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