【感想】Phoebe Bridgers「Stranger In The Alps」(2017年)

【感想】Phoebe Bridgers「Stranger In The Alps」(2017年)

Phoebe Bridgers「Stranger In The Alps」

感想・レビュー

ライアン・アダムス(Ryan Adams)が発掘した女性SSWフィービー・ブリジャーズ(Phobe Bridgers)の1stアルバム。5年ほど前にiPhoneのCMでピクシーズ(Pixies)の”Gigantic”を歌ってたのは実は彼女なんだとか。選曲が絶妙ですな。しかし、こいつはとんだ掘り出し物。さすがライアン、よくわかってる。

さて内容はというと、全体的にしっとりと落ち着いたインディフォークといった感じ。それだけでも全然良いアルバムなのだけど、2曲目の「Motion Sickness」が異彩を放つ。アルバム中で最もポップなこの曲の存在感がすごい。ポップなんだけどいやらしさがないというか、本当に趣味がいい。浮遊感のあるボーカルとセンチメンタルなリリックはもちろんのこと、ちょっとだけノイジーな音作りのギターとか、ドラムの音もすごい抜けが良くて超気持ちいい。曲の進行に合わせてさり気なくドラムの手数が増えていく感じとか、なにをとってもセンス抜群。おまけにPVのフィービーが異様にかわいい。ラストサビのあたりのステップがダサかわいくて最高。これが恋か。。。

個人的には、フォーキーなアルバムに1曲だけポップな曲を入れるっていう構成から、阿部芙蓉美の名盤「沈黙の恋人」を思い出した。あのアルバムも大人しい曲群に1曲だけポップな「エイトビート・サッドソング」が入ることで、全体が引き締まってたような。この2枚はけっこう共振するところがある気がするので、どちらかが気に入ればもう一方も聴いてみてもいいかもしれない。

ちなみに、PVが作られてるもう1曲「Would You Rather」には、フォーク界のエモ神ブライト・アイズ(Bright Eyes)ことコナー・オバーストが参加してたりと、その界隈では非常に期待されてる様子。そういえばアジカンのゴッチもTwitterで絶賛してたし、ゲスの極みの人も絶賛してたような(ゲスの極みの人に関してはなんか風評被害とかありそうであまり喜べないけど)。

2017年の年間ベストアルバムの1枚。なにはともかく「Motion Sickness」のPVを!

管理人の評価:★★★★☆(4.5/5.0)

収録曲PV

Motion Sickness

Would You Rather

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