【感想】500ページの夢の束(2018年)

【感想】500ページの夢の束(2018年)

500ページの夢の束(原題:Please Stand By)

ポスター画像

あらすじ

自閉症のウェンディは「スター・トレック」が大好きで、自分なりの「スター・トレック」の脚本を書くことが趣味だった。ある日、「スター・トレック」の脚本コンテストが開かれることを知った彼女は、渾身の一作を書き上げる。しかし、郵送では締め切りに間に合わないことに気づき、愛犬ビートとともにハリウッドを目指して旅に出る。(映画.comから)

スタッフ・キャスト

スタッフ
監督 ベン・リューイン
製作 ダニエル・ダビッキ、ララ・アラメディン、トッド・ワグナー、ベン・コスグローブ
製作総指揮 マーク・キューバン、ティム・クレイン
原作 マイケル・ゴラムコ
脚本 マイケル・ゴラムコ
撮影 ジェフリー・シンプソン
美術 ジョン・コリンズ
衣装 アニー・ブルーム
編集 リサ・ブロムウェル
音楽 ヘイター・ペレイラ
音楽監修 リンダ・コーエン

キャスト
ダコタ・ファニング:ウェンディ
トニ・コレット:スコッティ
アリス・イブ:オードリー

予告編

感想・レビュー

ダコタ・ファニングといえば『アイ・アム・サム』での衝撃からはや20年弱。当時は圧倒的な天才子役っぷりにメロメロだったものの、実は『宇宙戦争』以降は興味を引く作品がなくて全然見ていなかったりして。さらにその辺の時期に妹のエル・ファニングが登場して、そちらが病的にかわいいというのもダコタ離れの遠因になっていたり。というわけで、久しぶりになんだか良さげなヒューマンドラマに出演ということで、別の用事が早く終わったついでになんばパークスシネマで鑑賞してきました。

今作の物語の大筋はダコタ演じる自閉症の主人公ウェンディが、スター・トレックの脚本コンテストに応募するために一人でハリウッドを目指すというもの。その道中での出会いやアクシデントなどが描かれるのだけど、うーん、なんだか地味だったかも。随所に散りばめられるスター・トレックネタや警官のおじさんとかはすごく良かったし、コミュニケーションの苦手なウェンディがスター・トレックのキャラクター「スポック」に感情移入するのとか、すごく丁寧に作られた作品だとは思うのだけど。

個人的にいまひとつ感情に訴えられなかった理由として思いつくのが自閉症の見せ方で。ダコタの演技が悪いとかいうわけではなく、撮り方がわりと客観的なので感情移入しにくいというか、もうちょっと自閉症の人間から見た世界みたいなのが感じられると良かったのになあと。自閉症の特性ってこんな感じだよねっていうのを淡々と見せられた感じがしてしまって、観てるこっちまで客観的になってしまいましたよ。そういう点では『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』でのアスペルガー症候群の少年の描き方はすごく良かったなあと思い出したり。

あと、これは映画に罪はないんだけど邦題がひどい。原題の”Please Stand By”は作中でウェンディが何度も自分に言い聞かせる言葉で、もとはスター・トレックからの言葉ということもあってすごくいいタイトルだと思うんだけど、邦題では”500ページの夢の束”。原題のままでよかったというのもあるけど、特に気に入らないのが”500ページ”って部分。そもそもページ数は500じゃなくて427ページ。自閉症って記憶力やこだわりがすごかったりするので、ウェンディも自分の脚本原稿の枚数をちゃんと覚えていて作中でもはっきりと口にしている。それを勝手にカサ増しして大まかに500ページって最悪な表現だと思うのは自分だけでしょうか。

評価

管理人の評価:★★★(3.0/5.0)

すごく丁寧に作られているのはよくわかるし、決して悪い作品とかではないのだけど、なんだか普通の映画になってしまった印象。このテーマの映画ならもっとエモくしても良かったんじゃないかしら。自分はスター・トレックのファンでもないのでよくわからないんだけど、ファンならもっと小ネタとかに気づいて楽しめるのかも。まあ、大きくなったダコタを堪能できたから全て良しとしよう。

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