【感想】レディ・バード(2018年)

映画感想

レディ・バード

ポスター画像

あらすじ

カリフォルニア州のサクラメント。閉塞感漂う片田舎の町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンが、高校生活最後の年を迎え、友人やボーイフレンド、家族、そして自分の将来について悩み、揺れ動く様子を、みずみずしくユーモアたっぷりに描いた。(映画.comから)

スタッフ・キャスト

スタッフ
監督 グレタ・ガーウィグ
製作 スコット・ルーディン、イーライ・ブッシュ、エブリン・オニール
製作総指揮 リラ・ヤコブ
脚本 グレタ・ガーウィグ
撮影 サム・レビ
美術 クリス・ジョーンズ
衣装 エイプリル・ネイピア
編集 ニック・ヒューイ
音楽 ジョン・ブライオン

キャスト
シアーシャ・ローナン:クリスティン・マクファーソン(レディ・バード)
ローリー・メトカーフ:マリオン・マクファーソン
トレイシー・レッツ:ラリー・マクファーソン
ルーカス・ヘッジズ:ダニー・オニール
ティモシー・シャラメ:カイル・シャイブル
ビーニー・フェルドスタイン:ジュリー・ステファンス
スティーブン・マッキンリー・ヘンダーソン:リバイアッチ神父
ロイス・スミス:シスター・サラ・ジョアン
オデイア・ラッシュ:ジェナ
ジョーダン・ロドリゲス:ミゲル
マリエル・スコット:シェリー
ジェイク・マクドーマン:ブルーノ先生

予告編

感想

公開日の6月1日には「ビューティフル・デイ」を優先して観てしまったけど、青春映画的な香りのする「レディ・バード」も絶対自分の好きなタイプの映画だとは思っていて。休日出勤後の疲れた身体に鞭打って、TOHOシネマズなんばで鑑賞してきました。

これまでも女優としての出演や、共同脚本という形で作品に携わってきたグレタ・ガーウィグですが、単独での脚本の上に監督までやるとなれば全く話は別で。しかも、主演のシアーシャ・ローナンにしても、代表作の「ブルックリン」が非常に苦手だったということで、あんまり良い印象がなくて。そんなことから、テーマとしては好きな作品だとは思っていたんだけど、観るまでは結構不安でしたよ。

実際に観てみると、不安は全くの杞憂でした。シアーシャ・ローナンは本当にレディ・バードが憑依してるかのようで、叫んだり飛び跳ねたり落ち込んだりと、暴走しまくる様が超キュート。その上、相当にぶっ飛んだキャラクターなのに不快感は全然なくて、なぜか観客皆が感情移入してしまうという。。。個人的には、とあるシーンでの”戦争以外の悲劇もある”みたいな感じの台詞がツボでした。いやはや、こんな才能のある女優だとは思わなんだ。青春映画史に残るニューヒロインの誕生。

また、脚本についても350ページあったものを120ページまで減らしたというだけあって、レディ・バードの暴走と合わさりナイスなスピード感。90分強というちょっと短めの尺もレディ・バードには丁度いい。

しかも、これだけエキセントリックなのに、最後は泣けるのがすごい。女子高生の青春映画っていうと「スウィート17モンスター」とかがあると思うのだけど、作品から受けるイメージは全然違っていて、鑑賞後の余韻は「6才のボクが、大人になるまで。」に近い。レディ・バードの成長において、恋愛に重心を置くのでなく、母娘の関係性を主軸としたのが功を奏したんじゃないだろうか。

評価

管理人の評価:★★★★☆(4.5/5.0)

グレタ・ガーウィグの初監督作ながら、批評家に絶賛されるのも納得の出来。残念ながらノミネートだけだったけど、アカデミーの各賞を獲ってても全然おかしくない。誰しもが心に持っていたはずの”レディ・バード”をえぐり出す。青春映画の新しい傑作。

よく引き合いに出されているグレタ・ガーウィグ主演の「フランシス・ハ」も未見なので、今度観てみたいと思います。

コメント

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