Courtney Barnett「Tell Me How You Really Feel」
感想・評価
コートニー・バーネットの名を世に知らしめた1stアルバム「Sometimes I Sit And Think, And Sometimes I Just Sit」から3年ぶりの新作。
1stは力の抜けた自然体の良いアルバムだっただけに、気合い入れすぎてオーバープロデュースな作品にならないかと心配したけど、その心配は全くの杞憂でした。コートニー自身は色々悩んだらしいけど、結果として引き続き自然体の良いアルバム。一緒にアルバムを出してたカート・ヴァイルのおかげもあるみたいなので感謝。
スローテンポな気だるい1曲目「Hopefulessness」から最高のスタートなんだけど、やかんの沸騰する音から続くノイジーで軽快な2曲目「City Looks Pretty」を聴いてふと気付く。
この空気感はどこかで覚えがある。これ、ウィルコの「Yankee Hotel Foxtrot」だ!よくわからん音響入れてくるあたり、本人も絶対意識してるでしょ。「City Looks Pretty」なんて「War On War」とか「Heavy Metal Drummer」あたりのエッセンスが感じられる。
さすがにもろウィルコっぽいのは最初の2曲だけだったけど、後の曲も粒ぞろいで満足。ラストを「Sunday Roast」でしっとり締めるのも良い。全体的には前作より落ち着いて地味なアルバムなのかもしれないけど、個人的にはこっちの方が好み。前作の中では「Depreston」が一番好きっていう人は肌が合うかもしれないなと。
全10曲で37分っていうコンパクト感もコートニーにあってると思う。ウィルコ好きには前作よりおすすめ。名盤。
管理人の評価:★★★★☆(4.5/5.0)
コメント
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