Soccer Mommy「Clean」
感想・レビュー
今はワールドカップの時期ということでで世間はサッカーに夢中ですが、私はサッカーはサッカーでもナッシュビル出身の女性SSWソフィー・アリソンによるサッカー・マミー(Soccer Mommy)に夢中です!
ここ数年で女性SSWの波が来ていて、良質なアルバムが量産されています。フィービー・ブリジャーズ (Phoebe Bridgers)やコートニー・バーネット(Courtney Barnett)、ジュリアン・ベイカー(Julien Baker)、スネイル・メール(Snail Mail)にミツキ(Mitski)と挙げだすとキリがないほど。サッカー・マミーもそのひとつで、初のスタジオアルバムとなる今作「Clean」は最高としか言えない内容。
ソフィーはまだ20歳で、世代なのかアヴリル・ラヴィーン(Avril Lavigne)が好きと言っているのですが、アヴリルの曲にエリオット・スミス(Elliott Smith)を感じるとか言ってるので、正直こちらが戸惑ってしまいます。その二人を並列に考えたことはありませんでした。若者の感性、おそるべし。一緒にツアーをやってみたいアーティストを訊かれて、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)をあげた後に、「やっぱりアヴリル」と言いかえる感覚も、自分には想像の範囲外。自分の感性はもはやロートルなのかもしれないと、少しへこんでおります。。。
楽曲としてはオルタナティブ的な音像ながらも、決してうるさくない音作りと天性のメロディセンスに魅せられます。アルバム1曲目から4曲目までの流れは完璧で、中でも2曲目の「Cool」はPVも含めてキラーチューン。1曲目の「Still Clean」とラストの「Wildflowers」のメロディがリンクする作りも感動的。個人的には、8曲目の”Scorpio Rising”のエモさが好きです。10曲で34分というコンパクトさもあって、リピート必至の名盤。
サッカー・マミーに限った話じゃないけれど、この若さでこのクオリティとは本当に末恐ろしい。もしくは、若さが成せる技なのか。早くも今年の個人的なベストアルバム候補。
管理人の評価:★★★★★(5.0/5.0)
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