A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー(原題:A Ghost Story)
あらすじ
田舎町の一軒家で若い夫婦が幸せに暮らしてたが、ある日夫が交通事故に遭い、突然の死を迎える。病院で夫の死体を確認した妻は、遺体にシーツを被せて病院をあとにする。しかし、死んだはずの夫はシーツを被った状態の幽霊となり、妻が待つ自宅へと戻ってきてしまう。(映画.comから)
スタッフ
監督・脚本・編集 デビッド・ロウリー
製作 トビー・ハルブルックス、ジェームズ・M・ジョンストン、アダム・ドナギー
製作総指揮 デビッド・マドックス
撮影 アンドリュー・D・パレルモ
美術 ジェイド・ヒーリー、トム・ウォーカー
衣装 アンネル・ブローダー
音楽 ダニエル・ハート
キャスト
ケイシー・アフレック:C
ルーニー・マーラ:M
予告編
感想・レビュー(ネタバレあり)
ケイシー・アフレックが演じるシーツ姿の幽霊が超キュートだった上に、妻役を演じるルーニー・マーラの大ファンということもあって、シネ・リーブル梅田で観賞してきました。
さて内容はというと、交通事故で亡くなってしまった主人公が、シーツ姿の幽霊になって家まで帰ってきて地縛霊になっちゃって、最初のうちは悲しむ妻を眺めるだけだったからよかったのだけど、しばらくすると妻が引っ越しちゃったからひとりぼっちになった上に、去り際に柱の隙間に謎のメモ用紙を残していったので気になりすぎて死にきれない。そこから彼のメモを見るまでの長い戦いが始まる。。。みたいな感じでした。
賛否が分かれている作品なのだけど、否の方の理由はおおむね演出が冗長すぎるという一点だと思っていて。主人公が幽霊という特性上、会話もほとんどないし、悲しみにくれた妻が数分間ひたすらにパイを食べ続けるのを映すなんていうのは、演出の意図がわかったとしても喜ぶのは自分のような病的なルーニー・マーラのファンだけなんじゃなかろうか。
ただ、個人的には気に入ってる点の非常に多い映画で。見守るだけで何もできない幽霊の辛さが痛いほど伝わってくる(ときどき癇癪でポルターガイスト現象を起こすのはご愛嬌)のもそうだし、幽霊が成仏するときの演出もいい。家が取り壊されたときの絶望感とか、なかなかくるものがあった。
自分はあのラストで本当に救われたというか、心から良かったなあと思えたのだけど、一緒に観た知人はこの映画を事故物件の話と捉えていて非常に面白かった。「あんなメモ一つのせいで事故物件じゃん。あとに住む人は最悪。まじ困る」みたいなことを言ってたので、誰目線で見るかによって感想が全然変わってくるのかも。
評価
管理人の評価:★★★☆(3.5/5.0)
癖の強さは2018年公開の映画でもトップクラスで、人を選ぶ映画であるのは間違いない。ともあれ、話題性はあるし、繊細な物語であることも確かなので一見の価値あり。
余談だけど、シーツおばけのデザインは最高だと思うので、あの覗き穴付きシーツを物販で販売してくれれば買っていたと思う。映画業界はグッズの作り方が本当に下手だなと。ファンが欲しいグッズはキャラクターの絵が描いたものではなく、劇中に登場したものだということをそろそろ理解して欲しいものです。
↓同監督で主演も同じコンビが夫婦役で共演した作品。
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↓本作と全く関係ないけど、ゴーストといえばやっぱりこれ!
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