グリーンブック(感想・評価・レビュー・ネタバレ)

映画感想

グリーンブック(原題:Green Book)

ポスター画像

あらすじ

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。(映画.comから)

スタッフ・キャスト

監督 ピーター・ファレリー
脚本 ニック・バレロンガ、ブライアン・カリー、ピーター・ファレリー

ビゴ・モーテン:セントニー・“リップ”・バレロンガ
マハーシャラ・アリ:ドクター・ドナルド・シャーリー
リンダ・カーデリニ:ドロレス
ディミテル・D・マリノフ:オレグ
マイク・ハットン:ジョージ

予告編

感想・レビュー(ネタバレあり)

アカデミー賞作品賞を含む3部門受賞の本作観賞はもちろん義務として、公開日に出張だったこともあってせっかくなので出張先の東京、TOHOシネマズ上野で観賞してきました。さすがはオスカー受賞作というべきか、平日の昼間でしたが満席でびっくり。

さて、作品賞を受賞した本作なのだけど、個人的にはピーター・ファレリー監督ってコメディ色の強い映画を撮るイメージだったので、賞レースで評価されてるのは結構意外で。それも黒人差別を描いた映画ということでどう料理するのかと思っていたのだけど、観てみると結構納得というか確かにコメディ色は強め。

ただ、監督の個性でもあるコメディ色ゆえに黒人差別の描写が甘いという批判もあって、確かにそれは然りといった感じもあるのだけど『デトロイト』や『それでも夜は明ける』みたいな作品ばかりだと疲れてしまうので、これはこれで全然アリ。というか断固支持。結局のところ、彼らにとっては大衆の差別よりも2人の友情の方が重要だったというだけの話であって、それ以上でもそれ以下でもないのではないか。

ちなみに、作風が近い作品としてよくあげられている『最強のふたり』より個人的には本作の方が好み。どっちもいい話然としたいい話なのは共通しているのだけど、前者が偏見を持たない粗野な黒人介護士を描いたのに対して、本作は当初お互いに偏見や先入観を持っていたものが旅を通して昇華されていくあたりこちらの方が成長の物語として上手ではないだろうか。また、さすがはコメディ畑の監督というべきか本作の方がユーモアが上手くはまっていたように思う。フライドチキンのくだりとか最高だし、すごく自然に友情を築いていくので見ていてスッと入ってくる。

なんだか真っ当にいい映画なので、本作が嫌いな人はあまりいないんじゃないでしょうか。ただ、万人受けする一方で、ものすごく刺さったかと言われるとちょっと弱い気がしなくもない。その辺は良くも悪くもこの軽さゆえか。

コメント

  1. g way より:

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