ブラック・クランズマン(原題:BlacKkKlansman)
感想・レビュー(ネタバレあり)
黒人刑事が白人刑事と協力して白人至上主義の過激派団体<KKK>に潜入し悪事を暴くサスペンス。人種問題に痛烈に切り込みながらも、バディものエンタメとして楽しめる作品に仕上げる手腕はさすが。ただ、現代へと問題をつなぐラストシーンは強引すぎるような。
ここがGOOD!
◎人種問題というシリアスな題材にも関わらず、エンターテイメント作品としても楽しめる。
◎バディの関係性が非常に自然で無理がない。
◎軽快なタッチはあるがコメディではなく、あくまでサスペンスとしての緊張感を維持している。
◎フリップのユダヤ人設定により、彼も自身の出生について改めて直面させられ、物語に深みを与えている。
◎白人の過激派団体のみでなく、黒人の過激派についても描写することで一方的な視点を避けている。
◎ただのエンタメ作品では終わらない現代へと続く社会問題への警鐘。
ここがBAD…
△ラストの現代の映像を流す下りは強引すぎる気も。
△直接的にトランプ大統領の映像を使うのは政治的な主張が強すぎて、個人的にはしんどい。
△KKKは極右団体なので、世間一般の人種差別意識とは少し違うのでは。
評価
4.0/5.0
スタッフ・キャスト
監督 スパイク・リー
ジョン・デビッド・ワシントン:ロン・ストールワース
アダム・ドライバー:フリップ・ジマーマン
ローラ・ハリアー:パトリス・デュマス
トファー・グレイス:デビッド・デューク
ヤスペル・ペーコネン:フェリックス
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