【感想】バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2018年)

映画感想

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(原題:Battle of the Sexes)

ポスター画像

あらすじ

73年、女子テニスの世界チャンピオンであるビリー・ジーン・キングは、女子の優勝賞金が男子の8分の1であるなど男女格差の激しいテニス界の現状に異議を唱え、仲間とともにテニス協会を脱退して「女子テニス協会」を立ち上げる。そんな彼女に、元男子世界チャンピオンのボビー・リッグスが男性優位主義の代表として挑戦状を叩きつける。ギャンブル癖のせいで妻から別れを告げられたボビーは、この試合に人生の一発逆転をかけていた。一度は挑戦を拒否したビリー・ジーンだったが、ある理由から試合に臨むことを決意する。(映画.comから)

スタッフ・キャスト

スタッフ
監督 バレリー・ファリス、ジョナサン・デイトン
製作 クリスチャン・コルソン、ダニー・ボイル、ロバート・グラフ
脚本 サイモン・ビューフォイ
撮影 リヌス・サンドグレン
美術 ジュディ・ベッカー
衣装 メアリー・ゾフレス
編集 パメラ・マーティン
音楽 ニコラス・ブリテル
音楽監修 スティーブン・ベイカー

キャスト
エマ・ストーン:ビリー・ジーン・キング
スティーブ・カレル:ボビー・リッグス
アンドレア・ライズボロー:マリリン・バーネット
サラ・シルバーマン:グラディス・ヘルドマン
ビル・プルマン:ジャック・クレイマー
アラン・カミング:カスバート・“テッド”・ティンリング
エリザベス・シュー:プリシラ・リッグス
オースティン・ストウェル:ラリー・キング
ナタリー・モラレス:ロージー・カザルス
ジェシカ・マクナミー:マーガレット・コート
エリック・クリスチャン・オルセン
ジェームズ・マッケイ
フレッド・アーミセン

予告編

感想・レビュー

「リトル・ミス・サンシャイン」は自分のフェイバリット映画のひとつなので、その監督であるバレリー・ファリス&ジョナサン・デイトン夫妻の作品となれば観るのが義務!ということで、休暇を取ってた月曜日に「犬ヶ島」とハシゴ鑑賞してきました。ちなみに夫妻が監督する映画は、これら以外だと「ルビー・スパークス」の1本しかないという寡作っぷり。もうちょっと撮るペース上げてくれてもいいんですよ?

さて、内容はというと、ポスターや予告編のイメージからポップな作風と勝手に思い込んでいたのだけど、思いのほかシリアス成分が多めでびっくり。そもそも、女性の権利とかそういったものをテーマにしてる映画だと思い込んでいたけど、LGBTまで話の大筋に絡んで来るのは全く予想してなかったです。意図的に伏せてるのか、自分が鈍感で気づいていなかっただけなのかはわかりませんが、とにかく予想外。

個人的に気になったのが、スポーツに恋愛にコメディにLGBTとかいろんなテーマを入れすぎて、どれも薄味になっているような気がする点。主演のエマ・ストーンや、スティーブ・カレルはこの映画のためにかなりテニスを特訓したそうなんだけど、映像の撮り方がテニス中継の定点カメラみたいなのが多くて、本人かどうかもよくわからなかったりするのはどうなんだろう。試合中継っぽくて面白いんだけど、もっとカット割りを細かくしてアップで撮った方が臨場感出るのでは、とか素人ながらに思ってしまったり。

あと、本編の最後に本人の写真が映るんだけど、再現度がすごくてびっくり。エマ・ストーンも相当寄せてたけど、スティーブ・カレルは本人と見間違うくらいそっくりでした。その上スティーブ・カレルは今作で一番愛せるキャラクターなので個人的なMVPをあげたい。女性を見下すような発言ばかりするのだけど、興行のためにわざと道化を演じてるっていうのが非常に良い。あと、スティーブ・カレルの騒いでる時の声が最高。彼がはしゃいでるだけで元気になれる気がする。

あと、これは非常に個人的な話なのだが、アンドレア・ライズボローが演じる美容師のマリリンが昔付き合ってた彼女に似ててびっくり。顔とか表情もそうなんだけど行動まで近い部分があって、彼女の出るシーンは動揺しながら見てたという。。。

評価

管理人の評価:★★★☆(3.5/5.0)

すごくいい映画なんだけど、全体的に薄味感は否めず。メインディッシュが全然出て来ずに、美味しいサラダを延々と食べてるような感覚。けど美味しいからまあいいか、みたいな。キャスティング的にも、もっとコメディに寄せてもよかった気がする。

そういえば、エマ・ストーンとスティーブ・カレルでコメディっていうと「ラブ・アゲイン」が既にあったなあと。あれはいいラブコメだった。ちなみにあっちでは親子役。

コメント

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